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2016-06-16

第三回「ギター属の奏法表記その2」

こんにちは。

弦譜堂・楽譜コラム第三回目の今回はギター属ならではのテクニックや、特殊奏法の中でよく見られるものを中心にご紹介いたします。

○ハーモニクス

弦楽器の醍醐味のひとつとも言える美しいサウンドですが、方法はいくつかあります。

・ナチュラルハーモニクス

harm
弦上のハーモニクスポイントに左手指で触れ(押さえる、ほど力を掛けません)、弾弦と同時に左指を離すと倍音と呼ばれる高い音だけが残ります。
ハーモニクスポイントは通常フレットの真上ですが、フレットとフレットの間にも存在します。

[ハーモニクスポイントについての詳しい解説も当コラム内で公開予定です。]

・人工ハーモニクス(アーティフィシャル・ハーモニクス)

右手人差し指でハーモニクスポイントに触れ、親指で弦を弾きます。
(クラシックギターでは人差し指でハーモニクスポイントに触れ、薬指で弦を弾きます)

ナチュラルハーモニクスは開放弦から導き出される音程を取り出すことになりますが、
人口ハーモニクスは押さえたフレットの音程を元に倍音を取り出す(開放弦のハーモニクスにはない音程を出す)テクニックです。

実際の把握の仕方としては押さえたフレットの数字+ナチュラルハーモニクスのポジションの数字となります。
多くの場合、押さえたフレットから12フレット上と言ってよいでしょう。
例えば左手で5フレットを押さえたら右手の指で触れるポジションは17フレットになりますね。

ギタリストではチェット・アトキンスレニー・ブロウエリック・ジョンソンなど
ベーシストではジャコ・パストリアスヴィクター・ウッテンなどの演奏で効果的に使われることで知られています。

 

・ピッキングハーモニクス

ピッキングする時、ピックとほぼ同時に親指の側面でも弦に一瞬触れることで実音を消し、倍音だけを残します。
ピックを斜めにして強めのタッチで弾くとうまく行きやすいです。
ハードロック系では特に必須とされるテクニックです。
他にもイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」等でも聞くことができます。

・スクウィール

アームダウンした状態からハーモニクスポイントに触れ(左手でプリングのように補助する場合もあります)、アームを戻すと同時に触れた指を離します。
さらにアームで激しくビブラートすることにより馬のいななきのような効果も得られます。
かなりゲインブーストされた深い歪みでないと鮮やかに出すのは難しいです。

エディ・ヴァン・ヘイレンダイムバッグ・ダレルなどの演奏が有名です。

○ビブラート

vib
弦楽器だけのテクニックではありませんが、音(音程)を揺らすことでメロディー・コードに表情を付ける、音楽上重要な技術です。

フレットを押さえた左指を揺らすことによるビブラートの他、アームによるビブラートやネック自体を押し曲げる荒技(ネックベンド)もあります。

指でのビブラートも押さえてから

  • 左右に動かす(フレットに対して直角方向の動き)
  • 上下に動かす(フレットに対して並行方向の動き)
  • 円運動

のバリエーションがあります。

○グリスダウン・グリスアップ

gliss
グリスとはグリッサンドの略です。
スライドとの違いは、スライドは起点と終点の音がはっきりしている(例:A音からC音までのスライド)のに対して、
グリッサンドは起点と終点のどちらかまたは両方がはっきりしない弾き方を指しています。
メロディーの表情付けからダイナミックな効果音としての使い方があります。

○ピックスクラッチ

pickscratch
ピックの縁で弦を擦る動作で、特にディストーションサウンドにおいてはダイナミックな効果が得られます。

○アーム(アーミング)

 

arm

アームバー(トレモロアーム)での音程の上下を行います。
よりはっきりとしたビブラートとして、メロディー・コードの表情付けから
ダイナミックな効果音としての使い方があります。
ハーモニクスとの併せ技もよく出てきます。
音程の変化方向は主に下降方向ですが、楽器のセッティングによって上昇方向(アームアップ)や上下両方の変化も可能な場合があります。
アームが付いているトレモロユニットにも様々な種類があり、ある特定の機種でのみ出せるニュアンスもありますのでそこから使用楽器の特定が出来ることもあります。
チョーキングの代用として行う奏者も稀にいます(マイケル・リー・ファーキンスなど)。

 

○ボリューム奏法

swell
弊社ではSwellと表記します。
楽器本体のボリュームノブ、またはボリュームペダルを使用して歪みの深さや音量を連続的に(主に上がる方向に)コントロールします。
まるでバイオリンのようなニュアンスも出せることから「バイオリン奏法」とも呼ばれます。
単音でも和音でも行われ、和音ではシンセサイザーのパッド音色のような効果も表現可能です。

 

いかがでしたでしょうか。特殊奏法は多岐にわたり、今なお新しい奏法も生まれてきていますのでこのページも随時更新していく予定です。

次回からは読譜についての内容を予定しております。タブ譜ではなく五線譜の読み方です。
本にも載っていない、他人から教えてももらえない初歩の初歩から
特にギター・ベースプレイヤーの視点で掘り下げていきたいと思います。

第四回「楽譜を読めるようになる方法 その1」