スタッフ募集
スタッフ募集(採譜・アレンジ)
楽譜製作スタッフ(採譜・アレンジ)を募集しております。
[只今、求人を停止しております。再開時期は未定です。]
ギター・ベースの演奏法・記譜法に精通され、採譜の技能に長けた方。
プレイヤーとして「現役」である方。
「Finale」をお使いの方。
どんなジャンルの採譜でもお一人でこなせる必要はありません。何かひとつ得意分野をお持ちでしたら結構です。
例えば、
- 「HR/HM系の速弾きの採譜なら自信がある」
- 「ジャズ系の採譜ならたくさんやってきたので特定のプレイヤーの癖まで織り込んだ採譜・記譜ができる」
- 「日頃コピーする時にはアーティキュレーションにこだわって採譜し、譜面で残す習慣をつけている」など。
お仕事はスタッフの皆様の得意分野に応じてご案内させていただいております(ご希望でしたらジャンル・傾向を限定せずにお仕事をご案内させていただきます)。
現在、
- ロック系ギターに精通され、譜面の読み書き・採譜技能に長けた方
- スラップベースの手順に詳しく、譜面の読み書き・採譜技能に長けた方
を特に優遇しております。
弊社のセールスポイントは業界随一の精度・クォリティであります為、「市販のタブ譜くらいになら採れる」という程度の実力では弊社でのお仕事に必要な水準には達しません。他社での楽譜作成のお仕事のご経験がおありの方でも、おそらく最初のうちは度重なる校正や〆切との戦いで想像されるよりも大変なお仕事になると思います。
ですが普通は出会えない音源やプレイなどからのご自身へのデータの蓄積や、音楽理論・楽譜を読み書きする技能のさらなる強化など、金銭以外にも音楽家としてのメリットも数あるお仕事です。
いきなり即戦力であれとは申しません。
研修を終えてのご契約後も、ご希望がありましたら記譜法やFinaleの操作法などについていつでも惜しみなく強力にバックアップいたします。
また、ご自身の演奏活動のスケジュールや、お仕事の切り替えの時期などのご都合へも配慮いたします。
お仕事の流れ
弊社よりお願いさせていただきたいお仕事の内容(製作内容・製作費・納期など)をメールにてご案内いたします。
同時に楽曲の資料(音源・あれば映像など)をデータにてお送りいたします。
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内容をご検討いただき、指定の期日(通常ご案内当日も含め1週間程度)までにお引き受け頂けるかどうかご連絡を頂きます。
(荷が重いと感じられた場合は正直にお伝え下さい。お断りいただいた場合でも何も影響はございません。)
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納期までに楽譜を作成頂き、メール添付・またはDropBox等にて初稿ファイル(.musファイルまたは.musxファイル)を納品頂きます。
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弊社にて初稿の内容を確認し、修正が必要な場合は内容を指示いたします。
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(修正が発生しました場合)清書として再度納品いただきます。
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弊社にて再度確認し、問題がなければレイアウトなどの調整の上お客様へご納品いたします。
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今回の製作費を確定し、ご連絡いたします。
製作費は毎月末日(金融機関の営業日)にご指定の口座宛にお支払い致します。
締め日はお支払い日の前日です。(当月中にお支払いいたします。次月納期分を当月中に製作頂くなどして前倒しで作業を進めて頂けましたら、その分早くお支払いさせて頂くことができます。)
選考過程
選考過程は以下の通りです。
- 書類選考
- 1次選考
- 2次選考
- 合格・研修
書類選考
まず書類選考と致しましてプロフィールを弊社宛にお送り下さい。メール・郵送のどちらでも結構です。
書式は自由ですが、以下の項目は含めて下さい。全て必須項目となります。
・お名前(ふりがな)
・ご住所
・電話番号
・メールアドレス
・年齢
・メインとされる演奏パート、得意な採譜分野(いずれも複数可)
・作業環境(WindowsまたはMac、お使いのFinaleバージョン)
・その他、採譜に対してのポリシーなどお聞かせ下さい。
選考料などは発生致しません。
お送りいただきました個人情報は細心の注意をもって取り扱い、弊社スタッフ採用選考以外の目的には使用致しません。
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弊社にて確認・選考を行い、結果のご連絡を差し上げます。
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1次選考
次に1次選考と致しまして応募者様の得意とされる分野の楽曲を2曲採譜し、指定期日までに楽譜データ(Finaleファイル)をお送り頂きます。
これは過去に採譜されたものでも、新たに採譜いただきましても結構です。
ギター・ベースの場合は五線譜+TAB譜+コードネームの形で、リピートマークなどは使用せずいわゆるベタ譜にてオーバーダビングされたパートの分離・抽出までお願いいたします。
応募者様の主観で結構ですので、得意分野の範囲内である程度の難易度がある楽曲であることが望ましいです(あまりにシンプル過ぎる楽曲ですと契約後にご案内できるお仕事の内容が大きく制限され、結果的にお仕事の量に影響が出ることが懸念されます)。
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弊社にて確認・選考を行います。
(採譜内容がお仕事としてのレベルに達しているかどうか、または研修によって達しそうかどうかを見ます。連絡の円滑さなど社会性の面も選考対象になります。この過程で応募者の9割は落選されるとお考え下さい。)
合否にかかわらず必ずご連絡を差し上げます。
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2次選考
合格された方には2次選考と致しまして、当社より1次選考のジャンル・傾向に基づいた楽曲を1~2曲分提示いたしますのでそれを採譜頂きます。
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弊社にて確認・選考を行います。
選考内容は1次選考と同様です。基準はより厳しくなります。
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合格・研修
合格された方には弊社にて、または遠方の方はオンラインにて研修(通常のべ2日間、トータルで2~4時間程度)を行い、正式に弊社採譜スタッフとしてご契約(契約書作成)となります。
この研修時からお仕事としての報酬が発生いたします。
勤務形態・報酬などについて。
勤務形態は業務委託契約となります。楽譜製作の作業はご自宅にて行って頂きます。
製作費はお客様より頂戴しておりますご料金の70~90%です。校正項目の有無・内容・数によりこの範囲内で増減します。
ひと月あたりのお仕事量の取り決めなどはございません。(件数の上限はご相談に応じます。)
採譜・楽譜作成へのスタンス
「最低でも市販譜以上、限りなく完璧に近いクォリティ」をどのような楽曲においてもモットーとしています。
鳴っているすべての音を把握出来ることは当然ですが、聴こえたままにすべて絶対値として記譜すると返って実用性に乏しい楽譜になってしまうこともあります。
特にリズムの伸び縮みなどがある場合、元の譜割りを的確・正確に推理して記譜することで結果的に正確な楽譜となりますので、ここで演奏者の意思を読み取れる程度のプレイヤーとしての経験・スキルが必要になります。ミスなどが多い演奏の採譜に対しましても同様です。
演奏者の意思を読み取りながら再現性の高い要素から記譜していくことになりますが、これは大まかな記譜でいいということではなくむしろ反対で、カットした情報についても説明できなくてはなりません。
必要なのは「演奏のリバースエンジニアリング能力」と言って差し支えないでしょう。
業界トップクラスのハイクォリティな楽譜製作のお仕事においては「このくらい分かるだろう」といった発想や、「自分ならこうする」という逃げのアレンジは禁物です。
いわば譜面を用いたレクチャーができることと、プロフェッショナルとしての社会性を兼ね備えていることが弊社の楽譜製作において不可欠な資質です。
必要な作業環境について。
楽譜製作ソフトには「Finale」を使用致します。Mac版・Win版いずれも可能です。バージョンは不問です(Finale以外のソフトウェアは現時点では使用不可とさせて頂きます)。
オーバーダビングされているパートでも1本ずつ丁寧に抽出できるよう、ある程度高性能なヘッドホンや再生環境でのモニタリング、及び対象曲の音源の必要な箇所をストレスなく繰り返し聴ける再生装置をお持ちになっていることが必要です。
従いまして必然的に「出先や空き時間を利用して・・・」というスタンスでこのお仕事に臨むことは不可能で、長時間の作業に集中して取り組める環境が必須になります。
ご参考までに弊社代表・松本の採譜作業環境をご説明いたします。
採譜対象音源はまず全てProTools(Mac)に取り込み、狙ったポイントでの再生・停止・リピートを能率良く行います。必要に応じて各種プラグインも使用致します(主に他のパートにマスキングされたトラックを抽出するための定位操作系です。勿論頼りっきりではなく元音源との比較も徹底して行います。いわゆる採譜支援ソフトの類は使用致しません。)。
ヘッドホンは装着感・音質ともに長時間の作業に最適な機種を選定して使用します。また音源の周波数特性によって複数を併用することもあります(もちろんメーカー指定というわけではなく、スタッフの皆様はご自分の耳にあったヘッドホンをお使いいただくことがベストです。)。
オーディオインターフェイスやヘッドホンアンプもオンボードのものではなく、商用レコーディングにも使用される高性能・高音質な機種を使用しております。
Finaleは別のマシン(Win)で立ち上げ、音源を再生しながら直接音符を打ち込んでいき楽譜を作成します。音源再生と楽譜作成が同じマシンですとウィンドウの切り替えが1曲で数百回に及ぶこともあり、それは大変に非能率と感じますので別のマシンに分けています。またFinale側のマシンはデュアルモニターでレイアウトの調整や編集などをやりやすくしています。
採譜作業は実際に楽器を持って音を出して奏法・ポジションなどを確認しながら進めていきます。ここで自分の出している音と元音源が同じヘッドホンの中から出ていることが非常に重要です。楽器は商業レコーディングにも耐えうるクォリティのライン出力のシステムを組んでミキサーに立ち上げ、前述の音源再生用のMac・楽譜編集用のWinから出力される音と同時にモニタリング出来るようにしてあります。例えばエレキギターの場合は、ストレートなほぼアンプ直結のサウンドからある年代やジャンルをイメージさせるサウンド、エフェクティブなサウンドまで簡単に呼び出せるようにしてあり、採譜対象の楽曲にある程度音色を近づけることで作業が楽に、結果として採譜内容がより正確になる狙いもあります。
もちろん大掛かりなシステムでなくてはお仕事ができないということはありませんので、扱いやすくパフォーマンスの発揮しやすい環境を各々で整えられるのが一番と思います。
弊社でも環境は日々更新し、よりよい楽譜製作のために改善に努めております。