コラム
「楽譜を読めるようになる方法 その1」|TAB譜作成専門店・弦譜堂の楽譜コラム第四回
こんにちは。
「弦譜堂(げんぷどう)」代表の松本祐一と申します(プロフィール)。
採譜・TAB譜作成の定番サイトとして10年以上のあいだ多くのお客様にご愛顧いただいております。
弦譜堂・楽譜コラム第四回の今回から「楽譜を読めるようになる方法」を私自身の体験と織り交ぜながらご説明していきたいと思います。
ギタリストに悩みの多い、タブ譜ではなく五線譜の読み方のお話です。
楽譜を読めない人が読めるようになる方法、あります。
どんな方法でしょうか。そんな話があるのでしょうか。
あります。
これは私が師事していた故・江部賢一先生直伝の方法です。
実にシンプルかつ濃い方法です。答えからズバリ言ってしまいましょう。
まずバッハのインベンションの楽譜を用意します。
毎日ランダムで1ページ開き、
メトロノームをかけながら
書いてある通りに
ひたすらギター(ベース)で音を出していく。
これだけです。
これを毎日続けると1ヶ月ほどでかなりの読譜力が身につきます。
どのくらいかといいますと、ポップス・ジャズの世界ではもう「バリバリ読める」「あの人は譜面に強い」と言われるほどでしょう。
この練習法にはポイントが2つありまして、ひとつは合理的な運指などは一切考えずとにかく音を出すことです。
メトロノームの使用によってそれを考える時間も与えません。
すなわち手癖で音を出すことをさせないことで音符を読む力が養われていくという仕組みです。
ギターでもベースでも同じように練習できます。ギターなら上のト音記号のパート、ベースなら下のヘ音記号のパートをやるのが良いでしょう。
もうひとつはメトロノームの設定をできるだけゆっくり(♩=40くらい)にすることです。得意なところだけは速く弾いて、不得意なところは遅くなってとなりがちですが、これは良くありません。つっかえずに弾ける最低限のテンポに合わせましょう。
なぜバッハのインベンションなのか?
なぜギター譜ではなくバッハのインベンションでやるのかといいますと
- 楽譜を入手しやすい(どこでも売っていて、比較的安価)
- 多くのキー(調)を網羅している
- 多くの音楽のルーツ的存在である(音楽的に優れている)
- ピアノ譜なのでト音記号とヘ音記号の両方があり、どちらも単体でも音楽的に成立している。=よってギターとベース両方の練習に使用できるだけでなく、ギター目線からのヘ音記号読み、ベース目線からのト音記号読みにも1冊の中で対応できる。
これらを1冊で兼ね備えているという理由です。
ですのでこれらの条件が満たされていれば他の題材でもOKではあります。
自分にはまだ早い気がする?でもOKです。
ですがこの訓練をするには多少の基礎体力養成的な準備が必要になります。
まったく読めない段階からですと正直キツいですね。
まずこんなの自体読めないよ!! って思ったでしょ?(笑)
大丈夫です。いきなり全部通して読めなくてもいいんです。
もちろん「この○○をすればいきなり全部読めている!!」などといった方法もありません。
ですので、すぐに読めないからと言ってがっかりしないでくださいね。あなたが悪いのではありません。
大切なのはまず解きほぐすこと、どうやってその糸口を見つけるかです。
次回はそのやり方を具体的にお話していきたいと思います。
最後までお読み頂きまして、ありがとうございました。
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