弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。

 

私は楽器を演奏する時になかなか力が抜けないのが長年の悩みでした。

 

力んでると音程が悪いし、発音が遅れるのでリズムももたりがち、音自体も良くありません。

体を鍛えるようになってからかなり解決したものの、それでもまだ何かがおかしい気がしていました。

 

そんな私でもたまに力みから解放されて、まさしく脳と出音が直結したような感じですごく解き放たれたように弾けることはあるのです。

だからできないわけではないはずなのです。

でも再現性がないですし、なぜできるのか・なぜできないのかは自分にもわかりませんでした。

 

おそらくその理由も一つではないのでしょう。

しかし、もしかしたら大きな割合を占めているかもしれない原因をひとつ突き止められた気がします。

 

チューニングが下手だと力みに繋がるのではないか?という仮説を立てた。

 

力みが取れない原因の一つと考えられるもの。

それは、チューニングができていないのではないか?という点です。

チューニングにうまい下手があるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

これは、あるんです。

もっと根本的に所から言いますと、楽器の状態が正確なチューニングが反映されるセッティングになっていないのではないかということなのです。

 

チューナーで合ってるんだから正しい音程なんでしょ?という誤解。

 

普段は多くの方がチューナーを使ってチューニングされることと思います。

私もそうです。

 

チューニングする時はチューナーを見ながら6弦開放から1本ずつ順に1弦まで合わせていって、終了・・・ではないんですね。

アーム付きのエレキギターではもちろん、そうでない楽器でも弦の張力がチューニングによって張ったり緩めたりした分ネックが反ってくるので

6弦に戻るとまた少しずれているはずです。

ですのでその手順を2~3回繰り返します。

そうすればずれは小さくなり、許容範囲内に収まります。

わりととここまでしている方は多いはずです。

 

ですが!!

 

実際はこれだけではまだ不十分なんですねー。

単音では気がつきにくくても、和音を弾いてみると

「合ってるんだか合ってないんだかわからないけど、チューナーで大体ぴったりになったんだからまあ合ってるんでしょう。」

こんなことになっていませんか?

 

 

ピッチ感の良い楽器を良い音がする楽器、と認識される方も実は多いんじゃないかと思っています。

よく調整が行き届いた楽器はチューナーでのチューニングだけで心地よい響きになかなかのところまで近づけることも事実です。

 

 

ですので、チューニングとそれを支える楽器の基本的な調整(オクターブ調整・ネック調整・弦高調整など)をしっかりとやってあげれば

力みに繋がる要素が一つ減らせて、自由な演奏に1歩近づけるのではないかと思うのです。

 

 

ヴィオラ・ダ・ガンバでチューニングを学んだ話。

 

この仮説のきっかけになった話を書きます。

去年ヴィオラ・ダ・ガンバを始めた話を何度か書きました。

>>ギター弾きがヴィオラ・ダ・ガンバを初めて1年。良かったことを書いてみる。

私はギターだけでなくヴィオラ・ダ・ガンバでも力んでしまっていたんですねー。

 

ヴィオラ・ダ・ガンバの調弦はその構造上、「あとちょっと」の微調整がなかなかできません。

ペグがギターなどでおなじみのギヤペグではなく、1:1の回転比のものであるからです。(詳しくは前回の記事をご参照ください。)

自分ではちょっとだけ回したつもりでも20~30セントくらい一気に上がってしまうんですね。

 

ヴィオラ・ダ・ガンバもギターと同じようにチューナーで合わせていました。

しかし開放弦では合っていても押さえるとかなりのずれがあります。

前述の通り1:1のペグだし、弦もガット弦だし、精度の低さは仕方ないのかなと半ばあきらめていました。

むしろこのあたりをアジャストしていくのも演奏技術のうちなのかな、と。

 

そんなことはありませんでした。

以下は私の先日のtwitterですが、こちらをご覧ください。

 

 

 

 

ピタゴラス音律に対応したチューナーアプリを使ってチューニング・フレット位置の調整をしてみたところ、とても気持ちの良いピッチ感になりました。

気がつけば指先の力みも消えていて、今まで自分が無理に何かをアジャストしようとしていたのだと気がつきました。

 

 

力みはチューニングで解決する・・・・かもしれない。

どうしても力みが取れない方は、

 

もしかするとあなたの耳はすごく良くて、正しいピッチとそれによって得られるサウンドの良さを知っているのではないか。

しかしそこに持って行く手段を知らなくて、無意識に指先で弦にテンションをかけることでピッチの修正を行おうとしている。

それが指の力が抜けない、という結果に繋がっているのではないか?

 

という仮説です。

いかがでしょうか。

 

 

今回のブログはここまでです。

次回もお楽しみに。

 

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Written by genpudou

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