ピックの墓場。

弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。

私の部屋の隅には「ピックの墓場」と呼んでいる古い箱があります。

元は30年くらい前の裁縫道具入れだったと思いますが、これにすり減ったり割れたりして使えなくなったピックや

買ったはいいものの使い心地や音色が好みに合わなかったピックを入れて保管し続けています。

高校時代からですから、もう四半世紀ほど続けている習慣です。

 

すり減ったり凹みができたりして使えなくなったピック、どうしていますか?

私は使えなくなったピックでも捨てたことはありません。

ピックは消耗品ですので弾いているうちに減って変形し、いつか使えなくなる時が来ます。

練習・演奏を共にしてきたからか簡単にごみとして捨てるには忍びない何かがあるんです。

(と言いつつ交換した弦は捨てていますが…)

 

他のパートの消耗品、サックス・ドラムの場合。

こんなことをしているのは私だけかと思いきや、

サックスのリードや、ドラムのスティックも同じようにしている方の話を聞きました。

何か共通する想いがあるのでしょうか。

ある程度たまったら神社でのお焚き上げに持って行くそうです。

 

やっと、ピックが決まった。

自他ともに認める「ピック・ジプシー」であり、長年どんなピックもいまいちしっくりこなかった私ですが、

最近になってやっと使うピックが決まってきました。

正式な名前がわかりませんが、いわゆるマンドリン型(スティーブ・ルカサーやリー・リトナーが使用する形)の大きくなった形です。

ジョン・スコフィールドが使っているもの(写真左)が一番有名でしょうか。

 

1.Ibanez JS1000 (John Scofield Model)

一番使用頻度が高いのが左端の緑色、ジョン・スコフィールドモデル(1mm)です。

適度な太さと控えめかつ確かな明るさがあり、これをニュートラルと考えています。

耐久性も良好です。

 

2.F.P.C. (Luke Fujiwara)

バリエーションとして良質なセルロイド素材を使用した個人ブランドのピック(1.2mm・1.0mm・0.7mm)も使います。

このピックでは低域・高域ともにより広がるようになって、特にクリーン・クランチでは音に高級感が出てきます。

削れるスピードは速いですね。ですがそれゆえのこの音、という気がします。

ヤフオクのピックカテゴリで入手できます。

 

3.オリジナルピック (Bridge Corporation)

右端はかなり前に作った私の名前入りオリジナルピックです(笑)

0.8mmで注文したところ思っていたよりわずかに薄めに仕上がったのですが、アコースティックにはそれが合うみたいです。

ガットギターにもなかなかいいですね。

 

最初はエレキで使おうとしていたので薄すぎて失敗したと思い、しばらく放置していたところを

アコギ弾きの友人が絶賛してくれて、それならばと彼に数十枚進呈してしまいました。

私の手元には残り20枚くらいです。

 

 

この形のピックとの出会い。

この形のピックとどのように出会ったのか、ですが、

「ピックの墓場」にありました。

学生時代にピックつかみ取り大会でゲットした山の中に1枚だけ入っていました。

30年くらい前のものらしいです。

ある日、基礎練中に何げなく手に取ったところ、とても指でのコントロールが効く形であることに気がつきました。

マンドリン型のような感触ですが、あれは小ささゆえにシビアな一面もありますが

この形は少し大きめな分余裕もあります。

 

音もいいです。

歪みでもクリーンでも、このピックを使うととても滑らかな音色で弾けます。

形状・材質・厚さすべて本当はこれが理想なのですが、売っているところを見たことがありません。

業者さんに現物を持ち込んで特注で作ってもらおうとしたところ、材質は一般的なセルロイドだけど厚みはおそらく誤差が出ると言われました。

それでも無理に作ってもらったのが実は上記のオリジナルピックだったのですが、やっぱり誤差ありました(笑)

長い年月で収縮・硬化したものがたまたま私にとってちょうどよかったという話で、それを再現するというのは難しい注文であったようです。

 

 

今まで使ってきたピック。

  • ティアドロップ
  • おにぎり型
  • ホームベース型
  • ポール・ギルバートタイプ
  • JAZZ型
  • マンドリン型

など、発売されている形のうち結構な割合を試していると思います。

(これに厚さや材質が加わるとすべてを試すのはたぶん無理です。

もう本当に膨大な種類があるので、かなり頑張っていると思ってください!!)

 

材料は一般的なセルロイドが好きですね。

 

思い出のピックたち。

「ピックの墓場」から思い出深いピックを何枚かご紹介します。

デュガンピック(Dugain)

デュガン(https://www.dugainplectrums.com/)は1枚1枚ハンドメイドでピックを作っているメーカーです。

人間工学に基づいたデザインになっており、少ない力ではっきりとした音を出せてとまどうほどです。

材料は木や動物の骨・石や金属などですがこれは水牛の角で出来ており、半透明で美しいピックです。

高価ですがその価値はあります。

「できればいつもこの音と弾き心地が得られれば最高なんだけどな」と思ったりするのですが、

これじゃないといい音出せないというのも癪なので常用はしたくない…というジレンマに悩まされています(笑)

そんなこと気にしないでその時のベストを尽くせばいいんじゃないのとも思うのですが。

 

 

ミュージシャンのピック

ローディー時代にミュージシャンの方々から頂いたピックです。

 

左から師匠の梶原順さん、鈴木英俊さん、角松敏生さんのピックです。

材質と厚さは、

-梶原さんはポリアセタールのミディアム、

-鈴木さんはセルロイドのミディアム、

-角松さんはセルロイドのハードですね。

浅野祥之さんにも頂いたのですがどうしても見当たらず…ダンロップのティアドロップ…

 

 

北島健二さんのピック

クラシックギター出身の私が初めて好きになったロックギタリストであり、

今なお追いかけ続けている北島健二さんはピックに対してものすごいこだわりがあることで有名です。

右は昔ヤマハから発売されていたシグネイチャーモデル、左は数年前に使っていらしたものです。

ライブを見に行ってもマイクスタンドのホルダーに5種類ほどスタンバイされ、楽曲によって使い分けていました。

鼈甲や、他のミュージシャンモデルでも気に入れば使うようです。

一方で「これしかない!!」と数100枚をまとめ買いしても1週間くらいで気が変わって使わなくなってしまったこともあったそうです。

 

 

ピックを選ぶ基準は?

今は「音色」と「弦離れの良さ」を両立したピックを選んでいます。

  • パチパチした成分が出すぎないこと
  • 弦との摩擦抵抗がなるべく少ないこと

これは実際に音を出してみないとわからないのでお店で触っただけではなかなか判断が難しいです。

摩擦は少ない方がいいのですが、少しすり減ってきた時のヘアライン程度の傷が入ってきた時の音もこれはこれでいいものです。

 

このピックはかなりパチパチ系に思えましたが弾いてみたら意外にも高域抑え目しっとり系でした。

アコースティックのストロークに使う1枚です。

 

 

ピックを紙やすりで整形するのってどう?

すり減って変形したピックを紙やすりなどで削って復活させる方もいらっしゃいますが、私の場合はどうもうまく行きません。

摩擦抵抗が大きくなって弦離れが悪くなる感じがあるんですよね。

細かい粒子のコンパウンドまで使えばまた違うのかもしれませんが、そこまでは試していません。

プラ磨きの布ですり減った部分をこすってみたことはありますが、新品のような滑らかさにはなりませんでした。

 

気になるピック

あまり他のピックに目移りはしなくなりましたが、なにか面白いピックがあれば試したいと思っています。

最近はタンパク質(Protein)で出来ているピックが気になっています。

 

今回のブログはここまでです。
次回もお楽しみに。

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Written by genpudou

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