「世界一じゃなきゃ、やってる意味なんてないからね」
10年以上前に聞いたある知人の言葉ですが、ずっと私の心の奥底でくすぶり続けていました。
その方は確かに最高の仕事をされる天才肌の職人さんですので、そうであるがゆえにリアリティと重みを伴って迫ってくるものがあったのでした。
私「確かにそうかもしれない。
今はそうじゃなくてもいつか世界一を目指す、という姿勢に意味があるのだとしたら?
いや、そういう気持ちがあるわけでもない。
じゃあ自分の存在価値って何だろう…」
と悩んだ時期は数年間におよびました。
採譜以外には特に誇れる能力もなく、誰よりも素晴らしい演奏ができるわけでもない私がギターを弾き続ける意味とは?
考えだしたら閉塞感に悩まされ、作曲や演奏などアウトプットすることに対してほぼ完全に手が止まりました。
元々、私には能力の優劣を存在価値として測る傾向があり、それが自分に向いてしまった形です。
そしてあれから10年が経ち、その方の現在の状況なども見て思うのは、あれは自分を鼓舞するための言葉だったのだろうということです。
それに対して私が「世界一でないお前に存在価値などない」と言われたような気がして勝手に悩んでいた、という結論です。
考えてみればあの人がそのようなことを人に言うはずがありませんしね。
完全に私の独り相撲だったというわけでした。
やっぱりやるしかないし、やっていい。
自分の中で折り合いがついて久しい今日、Twitterであの時のことをきれいに整理してくれるツイートに出会いました。
発言主は漫画家の小池和夫さんです。
確かに一流は凄いよ。超一流にしか解らない世界があるのも確か。ただ、自分が二流、三流だと思っていても、それは誰かにとっては、何流という次元ではなく、心惹かれる大事な作品。肯定しなくてもいい、否定さえしなければ。時々、僕もやってしまうので自戒を込めて言います。
— 小池一夫 (@koikekazuo) November 24, 2018
小池一夫@koikekazuo
確かに一流は凄いよ。超一流にしか解らない世界があるのも確か。ただ、自分が二流、三流だと思っていても、それは誰かにとっては、何流という次元ではなく、心惹かれる大事な作品。肯定しなくてもいい、否定さえしなければ。時々、僕もやってしまうので自戒を込めて言います。
これはすごいツイートです。
思ってることと、やってしまうこと、これからへの道筋が140文字に見事にまとまっていました。
- 何流かに関わらず、誰かにとっての大切な存在であること
- 一流のすごさとは別の話
- 否定するまいと思っても時々はやってしまうこと。
これは意識し続けなければいけないのでしょうね。
そして自分の能力を心配するよりもとにかくやってみること、これに尽きるなと思いました。
思えば私は数日前にもこんなブログを書いていましたね。
>>ダメさを一生かけて直すほど人生は長くない。弱さに悩むよりできることをやろう。
今回のブログはここまでです。
次回もお楽しみに。
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