弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。
楽器の上達のために必要なことは何でしょうか。
環境?
道具?
師匠?
どれも大切ですが、まずこれがなくては始まりません。
ある程度の時間を取って練習すること
実際のところ上級者でこれに異論を唱える方はほぼおられません。
上級者ほど聞いている音楽の質も高いですし、それを実現するために生活の中で優先的に時間を取って練習するからです。
しかしです。
頭でわかってはいても現実はなかなか思い通りに行きませんよね。
仕事が忙しすぎたりプライベートでいろいろあると明らかに楽器を手に取る時間が減るのは私も身に覚えがあります。
たとえ時間があったとしても楽器を手に取る気にならないとお悩みの方も大勢いらっしゃいます。
大きな理由として
- 楽器の見た目が気に入っていない
- 弾いていると疲れてしまう
このようなところが挙げられます。
これらを楽器を弾かなくなる理由とするのはあまりにもったいないので、今日は解決方法を考えてみたいと思います。
1.「楽器の見た目が気に入っていない」の解決方法
「音が良ければ見た目は二の次だよ」、と言えば音に人一倍こだわりがあるようでかっこいいですね。
しかし実のところは音が良くてもあまり見た目が気に入ってない楽器って出番も減ってくるものだと思います。
見た目は大事なんです。もちろん個人の主観、好みの話です。
楽器との出会いからそうではないでしょうか。
そもそも見た目が悪くければ最初に手に取ろうという気持ちも起きないですしね。
75%くらいの満足度で入手して、時間が経ってだんだん残りの25%が膨れ上がってきたとしても、それがその時のベストでしたでしょうし、
出会いというか、縁は大事にしたいものです。人だけでなく、楽器に対しても。
少し手を加えたらとたんに愛着が出てきた、なんて例もあることですし、ちょっといい手はないか考えてみます。
パーツをカスタマイズしてみる
ペグやブリッジなど、金属パーツの色は印象に与える影響は大きいです。
ニッケル(銀色)で普通な、味気ない感じがあればゴールドやブラックにしてみると見違えますね。
長い目で見ると消耗パーツでもあるので、交換する時に違う色にしてみると気分転換に有効だと思います。
ボリューム・トーンのノブも手軽に載せ替えを楽しめますね。
ピックガード・エスカッションなども合うものが見つかればイメージ変わります。
ストラップを交換してみる
楽器と自分自身の両方に似合うストラップを探してみるのもいいと思います。
高価なものでなくていいんです。
2.「弾いていると疲れてしまう」の解決方法
弾いてると疲れるのでだんだん楽器を手に取る気にならなくなってしまうという、
脳がそのように学習してしまっている状態ですね。
この問題は2つに分けられます。
- 楽器の問題
- 体の問題
「楽器の問題」の解決方法
- リペアに出す
楽器を買い替えるよりも、何か機材を買い足すよりも
まずはリペアに出してみることをおすすめします。
驚くほど変わりますよ。
自分でやるよりもプロに任せた方がいいですね。
素人が自力でやるには難しい部分だったり、楽器全体のバランスが崩れていることが原因となっていると
自分では手に負えないことになっている場合が多いです。
・たとえばフレット。
山が平らになっている状態で弾いているよりも、しっかりと頂点が丸く整形されていた方が弾いてて力が要りません。
・たとえば弦ごとの音程感と音量バランス。
弾きやすさというと弦高のことばかりが語られがちですが、
プレイヤーは自分が思っている音量や音質、音程感などとリンクしてくれる楽器を「弾きやすい」と感じるものだと思います。
なかなか言語化が難しい部分ですが、優秀なリペアマンはその人が持っているイメージをくみ取り、楽器の状態を近づける技術を持っています。
「体の問題」の解決方法
- 筋トレ
やっぱり筋トレかい!結局それが言いたいのかい!!と言われそうですし、
そうですよ!とお答えするのですが、成果が出るまでに日数が必要なのも事実です。
そこでもう一つのご提案を。
すぐにできますよ。
- 楽器を持つ位置を調整してみる。
楽器の持ち方を変えるだけで見違えるように上達する人がいます。
座って弾いている場合は、ボディを乗せる場所を脚の膝側に近づけてみることを試してみてください。
写真で見てみましょう。
もし脚の付け根に近い位置で持って弾いてて疲れるなら
このくらいまで膝側に出してみると弾きやすくなるかも
腰かける場所は椅子のごく浅い位置というのもポイントです。
自然と背筋が伸び、呼吸が楽になる感覚があればもしかするとあなたにはその持ち方の方が合っているのかもしれません。
楽器が前に出る分、指板が見にくいと思われるかもしれませんが、そもそも見る必要があまりないことにも気がつくと思います。
脚台を使ってみるのもいいですね。
人によって骨格や筋肉のつき方が違いますので誰にでも当てはまるわけではありませんが、
持ち方を変えるだけですから試してみる価値はありますよ♪
いかがでしたでしょうか。
今回のブログはここまでです。
次回もお楽しみに。
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