弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。
今日は「体幹」についてのお話です。
「体幹」ってそもそも体のどこを指すのか?
「体幹がしっかりしてる人は歌や演奏も安定してる」とよく聞きます。
いい演奏をする人に共通した姿勢の安定感ってありますよね。
ライブをよく観に行かれる方なら、「ああ、あんな感じね」とご想像いただけると思います。
では「体幹」とはいったい体のどのあたりのことなのか?
正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。
頭と手足以外の全部が「体幹」。
体幹とは「体全体から腕と足、頭を除いた部分」を指します。
要は胴体ですね。
お腹も体幹の一部ですし、背中だってそうです。
わりと体幹といえば下っ腹のあたりのことだと思ってる人は多くて、間違いではないんですが
そこだけだと思っているといろいろと誤解が生まれたりしそうな感はあります。
演奏に大きく関わってくる部分はどこ?
演奏には「体幹」が大事なのは事実です。
中でも特に大きく影響しているのは背中側の筋肉です。
なぜ背中が大事かと言いますと、背中側の筋肉は引っ張る力を司るからです。(胸側は押す力です。)
何となく想像できますよね?
背中が強いと引っ張るスピードや力にすぐれ、
発音前の予備動作に余裕をつくりやすく、それが演奏の余裕に繋がる
と、簡単に言いますとこういうわけなんですね。
どこの筋肉?
引っ張る力を生み出す筋肉で一番大きい部分は広背筋と呼ばれます。
(gif 3MB)
(wikipediaより引用)
脇の下から腰にまでかかる大きな筋肉です。
トレーニングにおいての原則ですが、大きな筋肉から鍛えるのが効果が出る早道です。
広背筋を鍛えるにはどうすればいいのか?
たぶん、家でのトレーニングでは相当難しいです。
正直に言うと、初心者の人が自分だけで正しく鍛えることはほぼ無理に近いかもというくらい。
日常生活の中にも背中を使う動きってなかなかないですからね。
これは数回トレーナーや詳しい人の指導を受ける必要があります。
ジムに行かなくてもできる訓練として浮かぶのは・・・
- ボート漕ぎ
(wikipediaより引用)
あれ、それだけ?
と自分でも思いましたがなかなか出てこないですね…
綱引きや地引網とかも考えましたが、現実的ではないです。左右差も大きいですし。
とにかく日常生活の中で負荷をかけて引っ張る場面ってなかなかないので鍛えられるチャンスもないんですよね…
遺伝的な傾向頼りになってしまいがちなのが現実だと思います。
ですからもともと背中が強い人って本当に恵まれてるんですよ。
誰でも強い所と弱いところがある。
人間の体は強い部分と弱い部分があり、人によって異なります。
ちなみに私の場合は「脚」がとても強く、「胸」がその次くらいに強く、
弱いのは「背中」と「肩」です。
その中間が「腕」ですね。
背中が強い人をうらやましいと思ってます、正直。
背中のトレーニングは私にとって自分の弱点の克服でもあり、演奏に必要なことでもあり、
開拓・研究していきたいテーマです。
得られた知見は積極的にシェアしていきたいと思います。
体の弱さで思い描いた演奏ができなくて諦めてしまうなんて悲しいですから。
今回のブログはここまでです。
次回もお楽しみに。
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