弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。
今回から何回かに分けて、採譜の手順や製作環境についてご紹介していきたいと思います。
今日は弦譜堂ではどのように採譜を行っているのかをご説明します。
- 採譜をする人はどんな人たちなのか?
- 専門のソフトを使用したりしているのか?
わりとこのあたり、私たちにとっては日常ですから何も不思議なことはないんですが、外から見ると不明な世界ですよね…。
よし、張り切って公開しますよー。
高い技術こそ必要ですが、別に秘密は何もありません。
これから耳を鍛えたい方のお役には立てるはずです。
採譜は熟練の職人芸です。
弦譜堂の採譜は、すべて現役の演奏家であり熟練した採譜師でもあるスタッフたち、および代表・松本自身がが直接耳で楽曲の音源を解析し、手作業で楽譜を作成します。
より伝わりやすい書き方やレイアウトを心がけており、専門家ならではの知見はここでも反映されます。
例えばテンポが一定ではない音楽や、一般的にはなじみの薄いリズム、崩された歌いまわしでは「聞こえたままに書く」方式では曲の形を把握することができなくなってしまいます。
解析のためには元の形を推測する力が必要になり、この時に現役の演奏家による解析であることが重要になってきます。演奏家の気持ちが一番わかるのは演奏家であるからです。
採譜ソフトってどうなの?
耳コピしてくれるアプリがあって、音源を読み込ませると自動的に楽譜になって出てくる、と思われることがたまにあるのですが、弦譜堂ではすべて人力による作業です。
「音源を楽譜にしてくれるソフト」は架空のものではなく、以前から開発・販売されてはいます。しかし2020年現在でも残念ながらまだ実用と言えるレベルには達していないのが現状です。
過去に耳コピソフトを試してみたことはあります。
2018年、2020年にその時の最新のソフトを興味本位と仕事に関わるテクノロジーのリサーチ的な意味で買ってみたのですが、出来としては「楽曲全体のコードを大まかに割り出して、あとは自分で修正する」と考えるならOK、くらいのものでした。しかし正直なところ1から自分で作ったほうが早いと思います。
伴奏の中から1つ1つのパートを取り出すことはまだできないようですね。
テクノロジーとしては興味深いものですが、実戦用と考えるとまだ「人が最初からやった方が早くて結果も良い」という印象です。
狙った1パートを抽出して奏法まで正確に解析することは、やはり熟練の採譜師だけができる仕事であることを改めて確信しました。
現代の技術の進歩の速さを考慮に入れても、向こう何年かはこの状況は変わらないように思います。
さて、手作業と言っても、現代のテクノロジーを使っていないわけではありませんよ。
より良い楽譜を作り続けるためのツールは積極的に取り入れています。
次回以降の記事でご紹介していきます。
今回のブログはここまでです。
次回以降もぜひお楽しみに。
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