正確に耳コピするために大切なこと2つ。
弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。
採譜をしてみようと思った時にまず大切なことは何でしょうか。
「集中できる環境で、楽器を持って、ヘッドホンをして、五線紙は途中で足りなくならないように充分な量を用意して、写譜ペンのインクの残量もチェックした、さあ始めよう。」
ちょっと待ってください。その前に大事なことがあるんです。
特にお伝えしたい2つのことについて、今回のブログでお話しさせてください。
ひとつは、まず気持ちの面から始まります。
「楽曲に向き合い、プレイヤーや作曲者・エンジニアなどその曲を作り上げるために関わった人たちへの敬意を持ちながら譜面に起こす」という気持ちを持つことです。
この気持ちがないと、そもそもある程度以上に深く掘り下げようという気にならないんですね。
もっとはっきり言ってしまうと、音楽への敬意なく作られた楽譜は「仕事として成り立つレベルにならない」という意味です。
興味や探求心以上に大切なことだと、近頃になってですが私は強く思うようになりました。
もう一つは「環境」です。
採譜のやり方自体は人によって異なり、こうでなくてはいけないという規則はありません。
最終的に仕上がりが良いやり方がその人にとっての最適解です。
しかし正確な解析結果とスピード、仕事として日々行うことでの生産効率を考えるとある程度の共通点は出てきます。
弊社のスタッフたちも私が要求する仕様の他は環境はみな各々で工夫していますが、ひとつの点において私も含めみな共通していることがあります。
それは
繰り返し再生することが楽な環境づくり、です。
何はなくともこれに尽きます。
正確な採譜のためには繰り返し音源を聞き込むことが大切です。
1~2回聞いただけでも「だいたいこんな感じ」という程度には採れますが、
細かなニュアンスを解析していこうと思うと、どうしても何回かのリピートは必須になってきます。
例えばギターソロを採譜していたとして、こういうことがよくある例です。
- ここの半音移動はスライドかな?プリングかな?
- ハンマリングに聞こえたけど、本当はすごく滑らかな弦移動なんじゃないかな?
- 隣のフレットに移動したように聞こえたけど、実は元のフレットのままチョークアップしていた。
ご自身でも耳コピされたことがおありの方は「あったな~」と思って頂けるのではないでしょうか。
徹底的に納得のいくまで聴き込めればいずれ答えは出るのですが、
なかなかそこまで行かない人が多いと思います。
それは先に上げた気持ちの面をクリアしていたとしても、環境に問題があるからです。
では徹底的に聴き込める環境とはどのようなものか?
次回の記事でご紹介したいと思います。
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