弦譜堂の代表・松本祐一(@YuichiMatsumoto)です。
私の音楽以外の趣味は筋トレなのですが、体が強くなるにつれて楽器の弾き方も変わってきました。
弾き方が変われば当然出音も変わります。
どのように変わったかと言いますと、強弱の幅が広がり、リズムやピッチの分解能も高まりました。
弾き方だけで音色をコントロールするということも以前に比べずいぶん出来るようになった気がします。
正しく筋トレしたら楽器がうまくなったととらえて頂いて一向にかまいません、はい。
ちゃんと楽器に合った弦を選ばないと、と思うようになってきた。
一方でエレキギターを弾く時に弦の張力に頼りなさを感じることが増えてきました。
特に低音弦で少し強めにヒットする(弦振動を大きく出そうとする)と音程がシャープしてしまい、もう少し踏ん張ってくれよと思うようになってきたんですね。
細い弦は太い弦に比べて弦振動の限界が早く来てしまう感じ、わかりますでしょうか。
このことを不満に感じるようになってきたのでした。
使用弦の統一、という名の不精。
私のメインのエレキギターは3本ですが、3本全てに同じ弦を張っていました。
ゲージは10~46で、メーカーはken smithかSITであることが多いです。その次がD’addarioですね。
統一していた理由は次のようなことでした。
- 同じものを買えばいいから在庫管理が楽。あれが足りなくてあれが余ってる、ということにならないで済む。
- どんな弦でもどっちみち弾いてるうちに慣れるから弦には特にこだわらずに済ませたい
という考えに基づくものだったんですね。
要は不精です。
そんな時にサックスの友人がリードやマウスピースを相性などを考えながら細かく選定しているのを見て、
ギターの弦もちゃんと楽器にあったものを選ばなければ、と思った次第です。
価値観を変えた、「PARADIGM」弦。
もうひとつ、Ernie BallのPARADIGM(パラダイム)という弦の出会いによって弦によってこんなに違いが出るとは…と驚いたのもあります。
確か昨年あたりに発売された新しい弦で、メリットは丈夫で切れないこととメーカーでは宣伝していますが、私が感じたのは他に比べるものがないほどのピッチの良さでした。
3弦の上ずりがちなところとかぴったり合って感動しますよ!!
ちなみにPARADIGMという言葉の意味は「規範となる考え方」という意味です。
私はこの弦との出会いによってもっとちゃんと考えないといけないと思いました。
まさにパラダイム・シフト、ですね。
現状と選定。
私のメインギター(エレキ)は3本あります。
- ArtTech 赤ストラト(左)
- t.m.p CCR(中央)
- t.m.p 黒ストラト(右)
3本ともとても素晴らしい楽器たちです。
(そのうち紹介記事も書きます!!)
ArtTech 赤ストラト
赤ストラトについてはすでに解が出ています。
10~46ゲージを元に、1弦だけを0095に変えるというものです。
メンテの時に、
「10~46だとどうもこの楽器にはバランスが良くないような気がして、
でも0095~44だと頼りなく感じる。どうしたものか?」
と、ArtTechの工房で相談したところこのような方法を提案されました。
試したところとてもうまく行っています。
t.m.p CCR
CCRには10.5~48というゲージが張ってあります。
このゲージに張り替えたのは先月のことですが、元々ソリッドボディで極上のES-335の音を出すことがコンセプトのギターであり、このあたりがちょうどいいような気はします。
以前12~54のゲージを張っていたことがあり、その時はとんでもなくいい音がしていました。
しかし恥ずかしながら当時の私の力 (体力+演奏力)では長時間弾き続けることが難しかったんですね。チョーキングが・・・
ですので開拓の余地はまだあると思っています。
t.m.p 黒ストラト
この楽器への選定が実のところ主題であり、もっとも楽しみです。
練習にはこのギターを使うことが多いですね。
なぜならレスポンスの良さで今の弾き方がいい弾き方なのか、悪い弾き方なのかがよくわかるからです。
エレキギターでのタッチについて何か発見があったらこのギターを弾いている時であることが8割くらいですね。
今はCCRと同じく10.5~48を張っています。
しかしまだまだポテンシャルを発揮していないことは明らか。
楽器が物足りなさそうにしていることが分かるんです。「まだまだいけるぞ!!」と。
マッチョなゲージにしてみよう。
黒ストラトを11~48のゲージで、1弦だけを10にしてみたいと思います。
10の弦はちょうど赤ストラトのゲージ変更で余ってますし、期せずして無駄も出ないことになりました(笑)
メーカーはPARADIGMの実績によってErnie Ballに決めました。
さて、どう出るでしょうか。
これで良さそうなら本格的にこのゲージで再セットアップしてもらうべく、t.m.pの工房に持ち込みたいと思います。
今回のブログはここまでです。
続報をお楽しみに!!
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[…] 前々回のギター弦の話にも共通しますが、「違いは分かるけど慣れちゃうから別にいいや」くらいの気持ちでした。 […]
[…] この記事に書いたとおり楽器のセットアップを変更する必要を感じるほどなので、かなりの変化だと思います。 […]
[…] 以前の記事で、弦のゲージを変更する話を書きました。 […]